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最近“共生社会„という言葉をよく耳にしますよね。
首相官邸が2020東京オリンピック・パラリンピックに向けて作成したパンフレット(※1)によると、“共生社会„とは「障害のあるなしや年齢や性別に関わらず、すべての人がお互いの人権や尊厳を認め支え合い、誰もが生き生きとした人生を送ることができる社会」のことです。

“共生社会„という言葉が多用される前から、社会には様々な人がいます。しかし1人1人のケースに合わせて個別に対応することは、莫大なコストがかかり不可能です。そこで私たちはある程度のまとまりに人を区分して、対応しやすくします。その例の1つが「障害者」「健常者」という区分です。生きていくうえで特定の支援が必要な人をあらかじめ分けておき、対応しやすくするのです。その一方で区分を設けることは、その区分の狭間で苦しむ人を生み出したり、自分とは違う属性を持つ人へ無関心になってしまったりという弊害もあります。

突然ですがみなさんは「障害者」という言葉をきいた時、何を頭に思い浮かべますか?
今まで学校の社会科で勉強してきた内容?それとも「大変そう」といったイメージや、「発達障害」といった単語でしょうか。何を思い浮かべるかは人それぞれです。しかしその思い浮かべたものはどれも、抽象的なものなのではないでしょうか。具体的なことを思い浮かべろと言われても、難しいと思います。なぜなら家族など身近な所に障害を持つ人がいない限り、障害のある人と関わるのは小中学校や街中での一瞬しかないからです。
しかし、ただ色々な人が存在している社会から“共生社会„になる為には、区分から生まれた分断を越えて「具体的なこと」を思い浮かべられるようになる必要があるのではないでしょうか。